わかさぎ釣りの仕掛けについて

ワカサギ釣りの必需品、仕掛けについての解説です。
上図のようにたくさん針が付いている仕掛けを使って釣りをします。
釣具店等に行くと冒頭の写真のように様々な種類の仕掛けが販売されています。
仕掛けのライン(糸)の種類、太さ(号数)、針の大きさ(号数)、種類、針の数、仕掛け全体の長さ等、初めて仕掛けを買おうとしたときにはかなり迷うかと思いますので、初心者の方が桧原湖でワカサギ釣りをする上で、お勧めの仕掛けはどのようなものか?簡単に説明させていただきます。
名称は上から下まで(上図では右から左)通っている糸が幹糸、針の付いている短い糸がハリス又は枝スと言います。オモリは基本的には別売りです。オモリの右の針を下針(鈎)と呼びます。
あくまで初心者向けですので、経験者の方には何の参考にもならないかと思いますのでよろしくお願いします。

先に結論から

とりあえずまずは結論からです。
初心者の方に優先して選んでいただきたい内容です、優先順位が高い順に記載します。シーズン最盛期には仕掛けも売り切れてしまい、ここでお知らせしたものが手に入らない場合はなるべく優先順位が高い条件に合ったものを選んでください。冒頭の写真でももう売り切れてしまっている仕掛けが結構ありますね。

  1. 仕掛けの全長が60~80㎝位のもの
  2. 針の大きさは1.0号又は1.5号
  3. 針の数は6~7本
  4. ライン(糸)の種類はナイロンよりはフロロカーボン
  5. 針の種類は袖よりは狐タイプ(秋田狐)
  6. 出来れば下針(鈎)付き

仕掛けのパッケージの見方

ささめ針の仕掛けを例にして上の番号がパッケージにどの部分に書いてあるかを示しています。下の写真は同じ仕掛けの表面と裏面です。
基本的には表面に必要な情報は全て書いてあります。裏面はさらに詳しい情報だと思っていただければよろしいかと思います。
メーカーによって書いている場所などは違いますのであくまで1例です。

  1. 仕掛けの全長 88㎝ 少し長いですね。
  2. 針の大きさ 1.5号 OKです。
  3. 針の数は6本 OKです。
  4. ライン(糸)の種類 ナイロン 出来ればフロロカーボンが望ましい
  5. 針の種類 狐タイプ(秋田狐) OKです。
  6. 出来れば下針(鈎)付き 下針付きなのでOKです。

他の情報として表面にハリス0.15号、幹糸0.2号とありますがここの部分は無視していただいて大丈夫です。この道20年以上の私もまったく気にしていません。裏面にハリスの長さが書いてあります。ここは少しだけ気になるところではありますが、初心者の方は気にしなくて大丈夫です。ちなみに私は、長いハリスは誘い重視、短いハリスは掛け重視と思っています。渋い時は長め、活性が高い時は短めがいいのでしょうが、釣り始めてみないと活性が高いか低いかはわかりませんので…結局最初につけた仕掛けで1日過ごしてしまうことが多いので、あまり気にしていません。

1.仕掛けの全長について

仕掛けの全長はワカサギが一番下の針にかかって釣れた時に竿を持っている手を上に伸ばしてもう片方の手がワカサギに届くのが目安です。釣れたワカサギを外す時、餌の付け替え時にトラブルが多いので、扱い慣れていない方は短めの方がお勧めです。特にお子様は出来れば60㎝位のほうがよろしいかと思います。短い分針が少ないので不利ではないか?とお思いかもしれませんが、1回で釣れるのはほとんど1匹です、ダブルで釣れることはほとんど無く、トリプルなんて1日1回有るか無いかの世界ですから…ベテランの方が長い仕掛けを使うのは釣れるタナが不安定な時です。底のタナで安定して釣れている時はベテランの方でも短い仕掛けを使います。その方がトラブルも少なく、手返しがいいからです。

2.針(鈎)の大きさについて

ここ最近の桧原湖のワカサギの大きさを考えると、針の大きさは1.0号から1.5号でよろしいかと思います。シーズンによってはほとんどがメダカサイズという年もあります。そういう時は0.8号や0.5号を使うこともありますが、サイズが小さい針は非常に扱い辛いので初心者の方は1.0号で十分です。私も1.0号以下の針はほとんど使いません。このサイズでもメダカサイズのワカサギが釣れますから…餌替えの時の手返しの悪さを考えると、本当に厳しい時以外は1.0号以下の針は使いません。

3.針(鈎)の数について

針の数が増えるほどトラブルが増えます。全長60~80㎝の仕掛けだと基本的には針の数は6~7本になりますので、あまり気にすることは無いと思います。
指に刺したり、服や靴下に刺したり、寒いからと指先が出ている手袋何かをしていたらさらにトラブルの要因が増えます。前述しましたが1回で釣れるのはほとんど1匹です、ダブルで釣れることはほとんど無く、トリプルなんて1日1回有るか無いかの世界です。

4.ライン(糸)の種類について

仕掛けのラインは主にフロロカーボンラインとナイロンラインになります。

フロロカーボンの特徴はラインが固くて張りがある。伸縮が少ない。感度がいい。水に沈む

ナイロンラインの特徴はラインが柔らかくしなやか。よく伸びる。水に浮く

こんな感じです。
フロロカーボンのほうが固くて伸縮が少ない分感度がいいので、アタリが大きく出やすくまた、アタリがあってアワセた時にもアワセの動きが針に伝わりやすく掛りがいいので初心者にはお勧めです。しかも、張りがあるので、ラインが絡んだ時も回復しやすいのが特徴です。釣りをしていてワカサギがかかって、ワカサギが暴れた時に隣の人の仕掛けにも絡んでしまうことがあります。このような時に回復させやすいのも大きな利点です。
欠点としては、ワカサギを誘う時にはなるべくフワフワと漂う感じで誘うのがいいと言われています。固くて伸縮が少ない分、誘う時にオモリの動きがダイレクトに仕掛けに伝わるので、フワフワと漂うような誘いになり辛いため、アタリが出にくいと言われています。

ナイロンラインはフロロカーボンのほぼ逆の特徴です。柔らかくラインが伸びるのでアタリが小さく、アタリがあって合わせた時も伸縮する分針に動きが伝わり辛いのでしっかり合わせないとかからなかったりします。でも、フワフワと漂うような誘いには向いているためアタリが多くなると言われています。
ただ、オマツリしてしまった時にほかの糸にもクルクルまとわりついて回復させるのが非常に難しく困難です。また、ラインが柔らかい分癖がつきやすくカールしやすくなります。(下写真)

このような理由から私は初心者の方にはフロロカーボンをお勧めしています。

5.針(鈎)の種類について

ワカサギ釣りの針は主に狐針(秋田狐)と袖針があります。
図のように形がかなり違います。
狐針は幅が狭い分食い込みがいいが、口に入っても吐き出しやすいと言われていて、袖針は幅が広い分食い込みは悪いですが口に入ればしっかり掛かるのでバラシが少ないと言われています。
積極的にアワセて掛けるには狐針、アワセなくても掛かりやすいのが袖針と言われています。
桧原湖の場合は誘って誘ってアタリをだしてそのアタリをしっかりアワセて釣りをするので狐針が有利と言われています。放って置いても銜えてくれるような高活性の時や高活性の湖には袖針がいいと言われていますので、狐針のほうが有利な気がしますが、過去に何度か試してみたこともあり、そこまで大きな差が無いような気がしますので一応狐針をお勧めしますが、どうしても…と言う訳ではありません。
私は一応狐針を使っています。

6.下針(鈎)について

下針とは、オモリの下に付ける針です。仕掛けとは別に糸だけが付いている針が付録のように付いている仕掛けです。別売りのオモリの下につけて使います。ワカサギが底にベッタリ張り付いている時は下針がかなり有効になりますので下針付きのものをお勧めします。
基本的には下針が付いている仕掛けが多いですが中には付いていないものもありますので、付いていない場合は下針だけ10本くらい入ったものも販売されていますのでそちらを別に購入するといいかと思います。

オモリにも下針を付けられるように加工されたものが多いです。
上のタイプは穴に糸を通して狭くなっている方に引くと固定されるワンタッチタイプで便利です。

オモリについて

ほとんどの仕掛けはオモリが別売りです。
オモリは上の写真のように下針が付けられるものを購入しましょう。
重さはいろいろありますが、2g~3gくらいがトラブルも少なくて扱いやすいと思います。ただし、竿先の調子によって重くしたり軽くしたりする必要があります。竿をお持ちの方はお持ちの竿先に合ったオモリを使ってください。
当館で提携しているこたかもりキャンプ場のレンタルリールに付いている竿先は2~3g用になります。